「活動的平均余命」とも言う。
寿命の単なる延伸だけではなく、
QOL(Quality of Life:生活の質)も重視する観点から、
「日常生活で介護を必要としない、
心身ともに自立した活動的な状態で生存できる期間」として、
WHO(世界保健機関)により提唱された概念である。
平均寿命とともに国際比較の基準として西暦2000年以降、公表されている。
日本の健康寿命は、
現在男子71.19歳(対2010年比+0.78歳)、
女子74.21歳(対2010年比+0.59歳)で男女ともに世界一位の順位にある。
理想的には平均寿命(男性80.21歳;女性86.61歳)と健康寿命が同値になることであるが、
男性で9.02年、女性で12.40年の開きがある。
超高齢者(85歳以上の者)の増加に伴い、
要介護状態の割合が増えたことから、その格差が広がりつつある。
(谷口幸一)