2015年5月11日

領域紹介(医療福祉・教育)


 1950 年には日本人の平均寿命は50 歳であり、
65歳以上の高齢者の割合は5%に過ぎませんでした。
しかし2014年現在、高齢者人口は25%超、
2030 年には総人口の1/3 を占めると推測されています。

 現在の日本では、平均寿命は男子80 歳、女子86歳を超え、
いよいよ人生90年型の世界となりました。
人の“老い”が個人の問題を超えて社会の問題として認識され、
人の「老化」が科学や医学の問題としてとりあげられるようになったのは、
近々この50 年以内のことです。
国民医療費も年間40兆円に近づき、超高齢者も急増し、
認知症者も450万人を超え、要介護者も高齢者人口の20%に近づき、
介護保険料月額5千円を超えています。

 また地域活動にうまく溶け込めない高齢者も多く、
高齢者の自殺者も年間1万人を超えている等の実態が在ります。
このような社会的・国家的課題の解決には、
各問題の解決に向けた適切な政策が実施される必要があります。
そのためには、子ども・若者世代から、現代の超高齢社会の現実を知り、
親や祖父母世代の人生課題に触れ、
家庭や地域の共通の問題として共に考える資質を養成するエイシング教育が不可欠です。
そのような観点から、様々な話題を提供し、
多世代の参加者間の交流を通じて、ともに考える機会としたいと思います。
(谷口)