2015年5月25日

格差と信頼感



長い不況、就職難、少子高齢化社会、
高度経済成長を経験した今の親世代と比べて、
現代の若者世代は、「割を食っている、不遇な世代である」という
言われ方をすることがある。

現在国民年金の不払い(H24現年度分納付率59%)は大きな社会問題となっており、
とくに不払いは若年層に高率である。
背景にはもちろんニートや非正規労働者の増加などの問題も存在するが、
同時に、年金記録問題など行政の失態で制度に不信感を抱いたり、
若い世代では「高い保険料を払っても自分たちはわずかしかもらえない」と、
高齢者世代のために負担を強いられているという思いが
これを助長していると考えられる。

客観的な指標をみれば、
日本の親世代は世界でもっとも子どもの高等教育に出費し、
遺産を多く残している面もある。
また会社に家庭に時間を捧げてきた親世代が、
今の若者たちより楽に生きたなどと簡単には言えない。

格差という言葉がいろんな場面で聞かれるようになった。
実際は親世代と子世代は相互に支え合っているが、にもかかわらず、
主観的側面での不公平感や世代間格差という言葉によって
対立を助長するようなことは避けなければならない。
(坂井圭介)