MCIとはMild Cognitive Impairmentの略で、軽度認知障害とも言われる。
認知症とは区別され、日常生活への支障はないが、
一部の認知機能の低下がみられ、
一定の割合でその後認知症への進行する可能性がある状態とされる。
「健忘型」と「非健忘型」に分類され、その特徴や予後が検討される場合が多い。
「健忘型」は記憶障害が特徴で、アルツハイマー型認知症に進行することが多い。
「非健忘型」は、記憶障害ではなく失語や失行などの症状が見られ、
前頭側頭型認知症(ピック病など)やレビー小体型認知症に進行することが
多いと言われる。
グレーゾーン、発症の予備軍という言われ方もしているが、
進行した後の根本的な治療が見つかっていない認知症にとって、
この段階での発見と、予防によって進行を抑えることが、
重要とされている。
(坂井圭介)