「100人のうち 1.5人は認知症です 2030年には 3人になります」
これは「日本がもし100人の村だったら」(2009年)からの引用である。
100人のうち1.5人という数は、
2008年の厚労省による報告456.7万人を元にしている。
2012年時点では462万人、2025年には700万人と推計され
間違いなくその人数は増えていく。
認知症が身近な問題になるについて、
メディアで取り上げられることも多くなってきた。
みられるわけではないのだが、
ことさらに不安を感じさせるような映像もないわけではない。
老いの先の姿を恐れながら生きることが
幸せと呼べるはずはない。
認知症に対する支援を充実させるとともに、
正しい情報と、誤解や偏見を取り除くような働きかけが必要だ。
本の言葉はこのように続く。
「家族の介護をする100人のうち 5人は仕事をやめました」
厚労省は今年1月、
認知症施策推進総合戦略「新オレンジプラン」をスタートさせた。
専門人材の育成とともに、
職場や地域が理解を示し、社会全体で支援する仕組みづくりを
加速させなければならない。