脱会社人間時代においては、一般に転職するための能力を指すが、現在の勤務先に継続雇用されるための条件も日々変化しており、それに関わる能力を指す場合もある。いずれの場合も仕事と人生に関わる以下の5質問に答えられることが重要であり、それによって結果的にエンプロイアビリティが高められる。(佐々木,2003)。
Q1.自分は何ができるのか(≒現在の能力やスキル)
Q2.自分は何をしてきたのか(≒過去の経歴)
Q3.自分は何をやりたいのか(≒何をやりたいのか)
Q4.自分はなぜそれをやりたいのか(≒価値観や思い)
Q5.自分の人生をどのようなものにしていきたいのか(≒将来のビジョンや目標)
また、ほとんどの仕事が組織を通して実践されるため、協調性、傾聴スキルなどの対人関係能力はエンプロイアビリティの根幹に位置づけられる。 〈解説:所正文〉
『キャリアの教科書』佐々木直彦著、PHP研究所2003年