公共交通機関の不便な地域で運転断念を強いられた人たちの通院や買い物のための移動手段の一つとして注目される。利用者の希望時間帯、乗降場所などの要望(デマンド)に応える交通サービスであり、タクシーの便利さをバス並みの料金で提供するところに特徴がある。料金は通常200~300円程度とまさにバス並み。巡回バスとの違いは、予約した人の家をそれぞれ回るため、バスのように決まった路線もなく、停留所まで歩く必要もない。利用申し込みがない場合は運行もしない。自治体の福祉事業として取り組まれるケースが多いが、財政支出を抑えるために今後は民間企業主体のソーシャルビジネスとして発展することが望まれている。〈解説:所正文〉