2015年4月20日

生きがい年金



 通常の年金は、所得の一部を積み立て老後の経済的安定を求めるものであるが、これは、余暇時間の一部を割いて活動に当て、精神的な喜びを実現しようとするものである。週2時間、それを1年やれば人前に出られるようになり、3年やればグループの指導者、10年やれば立派な先生になれるという。生きがい開発を「学習」「参加」「指導」の3段階でとらえ、続けることは大変であるがマイペースでやることが重要である。自分の趣味を生きがいに引き上げるためには「社会性」が必要になる。他人に教えられるレベルの趣味や活動を1つか2つもつことは定年後の10万時間を生きていく上で必要なことである。また、定年以前の年齢段階においても、仕事のストレスが上手く吸収され、別の価値観が生まれ、充実した人生を送ることができる(所,2002)。〈解説:所正文〉