2015年4月27日

生きる意志への気づき


たとえ死刑囚といえども、臨床家はその内面に微かな光(ともしび)を見いだすことができるという。その「ともしび」こそが、まさに人間としての「生きる意志」であり、それが大きな炎として全体に広がれば、その人物は真人間として生きることができたのだという。残念ながらその人物は生きる意志であるともとびに気づく(気づき,awareness)ことができなかった。大きな炎にならなかったのだという。自己認知に関わる重要な知見である。[引用文献]『働く者の生涯発達:働くことと生きること』(白桃書房, 所正文)〈解説:所正文〉