2015年4月27日

海外に活路を見いだす日本の若者たち


新卒一括採用の慣行が根強い日本の労働市場では、一度就職でつまずくと専門技術や技能を持った人を除けば再就職の道は狭い。そんな日本での仕事に見切りをつける氷河期世代も出始めた。シンガポールで花屋を開業した31歳の男性。飛び入り営業で販売先を開拓した。今では欧州有名ブランド店のショーウインドーに彼の店の花が飾られる。今の雇用慣行では30代後半から再就職のハードルは一気に上がる。その高齢フリーター層に氷河期世代が入り始めている。彼らの再挑戦を受け止める雇用・労働環境をつくることは、日本の労働行政の大きな課題になっている(日経新聞2013.1.13)〈解説:所正文〉。