日本で働きたい大勢の若くて有能な外国人
「沖縄は日本の将来の縮図だ」と那覇市の人材会社社長は話す。「台頭する新興国の若者たちは好条件の職を貪欲に求め来日する。中国人もインド人もわずか数か月で日本の新聞が読めるようになり、言葉の壁はない」と強調する。これに対して、日本の若者はどうか。2010年の日本人留学者数は約58000人とピーク時の04年から3割減である。「内向き志向」がより顕著だ。世界を見渡すと、製造業の集積する新興国が雇用や賃金を先進国から奪う局面が続いている。日本の若者が世界の若者と雇用を奪い合う構図が今後より鮮明になるだろう。日本の若者が自らを磨き、彼らが活躍する環境を日本社会が整え、総力戦を挑んでいくことにより日本の未来が救える(日経新聞2013.5.5)〈解説:所正文〉。